学びの設計思想
― 実践が循環し、協働とチームが育つ学びをつくる ―
学びの設計思想とは
本ページでは、樋口が地域協働の現場で実践してきた経験をもとに形成された学びの設計思想を紹介します。
ここでいう学びとは、知識を一方的に伝えることではありません。
実践に参加し、挑戦し、関わり、振り返り、個人の学びがチームや次の行動へとつながっていくプロセスそのものを指します。
地域や社会の現場で生まれる学びを、どのように設計し、循環させ、協働へと育てていくのか。
それが本ページのテーマです。
実践と挑戦を起点とする学び
樋口の学びの設計は、あらかじめ完成された理論や正解から始まりません。
- 地域で何が起きているのか
- 誰がどこでつまずいているのか
- なぜ挑戦が続かないのか
- なぜ協働が広がらないのか
こうした現場の問いと挑戦を起点に、
実践と振り返りを往復する形で学びを組み立てます。
学びは、「うまくいった経験」だけでなく、試行錯誤や失敗を含めた挑戦の過程そのものから生まれます。
そのため、学びは常に「途中」であり、更新され続けるものとして位置づけられます。
「関わりシロ」を中心に据える
学びの設計において最も重視しているのが、関わりシロの存在です。
学び手が、
- 見るだけ
- 手伝う
- 役割を担う
- 判断や意思決定に関与する
といったように、関与の深さを自分で選べる余白があることで、主体性と継続性が生まれます。
この考え方は、協働エコシステムや関係人口の設計と同じ思想に基づいています。
個人の学びからチームビルドへ
学びは、個人の中だけで完結しません。
実践に参加した一人ひとりの学びが、
チームとして共有され、役割として分かれ、協働へと転化されることで、
より大きな挑戦や成果につながります。
- 一人では担えない役割が生まれる
- 多様な視点が交わる
- 継続的な活動が可能になる
学びの設計には、
個人の成長と同時に、チームが育つ構造を組み込むことが不可欠です。
実践と構造化の往復
実践だけでは、経験は個人の中にとどまります。
一方、理論だけでは、現場で機能しません。
樋口の学びの設計では、
- 実践・挑戦に参加する
- 経験を言語化・共有する
- チームで構造化する
- 他の文脈に転用できる形に整理する
- 再び現場で試す
という循環を重視しています。
このプロセスを通じて、個人知がチーム知となり、再現性のある実践知へと育まれます。
教えるのではなく、学びと協働を設計する
本取り組みでは、「教える人/教えられる人」という関係性を前提にしません。
代わりに、
- フィールドの設定
- 関係者の配置
- 挑戦できるプロジェクトの構造
- チームが生まれる余白
- 振り返りと共有の場
を設計することで、学びと協働が自然に立ち上がる環境をつくります。
学びは与えられるものではなく、関わる中で獲得されるものだと考えています。
地域そのものを学びとチーム形成の場へ
学びの設計思想は、教室の外へと広がっています。
地域の現場を、
- フィールドワーク
- 地域課題解決型の取り組み
- 協働プロジェクト実習
- インターンシップ
として活用し、自治体そのものを学びとチーム形成のフィールドとして捉えています。
これは、地域を消費する学びではなく、地域とともに挑戦し、チームをつくり、協働を育てる姿勢でもあります。
学びのゴール設定
本取り組みのゴールは、特定のスキル習得や成果物の完成ではありません。
- 自分の立場で挑戦できるようになる
- 協働の構造を理解できるようになる
- チームの一員として役割を担えるようになる
- 次の行動を自ら設計できるようになる
そうした「関わり続け、協働を生み出せる力」を育てることを目指しています。
学びの設計思想のゴール
この学びの設計思想は、教育と実務を分けるためのものではありません。
むしろ、
- 実務や挑戦が学びになる
- 学びがチームを育てる
- チームが実務を更新する
その循環をつくるための基盤です。
実践から学び、
学びをチームに還元し、
協働として地域へ返す。
それが、樋口の学びの設計思想です。